日本は世界的に見ても“現金大国”。ムダ遣いを防ぐには「使った実感のある現金決済が一番」という考えも根強いけれど、最近、クレジットカードでも電子マネーでもない、新たな決済手段が登場し、キャッシュレスシーンがじわじわと拡大中。キャッシュレス決済ならではのポイント制度や、家計簿アプリを上手に使えば、現金払いより得したり、家計管理が楽にできたりするんです。いち早くキャッシュレス生活を始めた人やお金のプロに、そのコツを教わります。

キャッシュレス時代に上手に貯める3つのルール

1. 生活圏内でポイントが効率よく貯まる決済手段を選ぶ
2. 家計簿アプリで収支を見える化し、ムダを減らす
3. 新しい決済手段のお得なキャンペーンを賢く利用する

tomwang / PIXTA(ピクスタ)
tomwang / PIXTA(ピクスタ)

Q. 日常生活の決済手段は?

調査概要/2018年8月、日経WOMAN公式サイトでアンケートを実施。517人が回答。平均年齢39.2歳、平均年収343.5万円。

TOPIC 日本はカード保有大国なのに、キャッシュレス後進国!

日本人は1人当たり7.7 枚のクレジットカードを保有する「カード大国」。ところが、国別のキャッシュレス決済比率の比較では、18.4%と先進国のなかでも低い。諸外国に比べ、現金を持っていても心配がない治安の良さや、ATMで手軽に現金が引き出せることがその背景にある。ちなみに89.1%とトップの韓国は、1997年の通貨危機以降、国を挙げてクレジットカードの利用を推進し、硬貨の発行を削減するなどして、急激にキャッシュレス化を進めた。

出典/世界銀行「Household final consumption expenditure(2015 年)」及び BIS「Redbook Statistics(2015 年)」の非現金手段による年間決済金額から算出 ※中国に関しては Better Than CashAlliance のレポートから参考値として記載
出典/世界銀行「Household final consumption expenditure(2015 年)」及び BIS「Redbook Statistics(2015 年)」の非現金手段による年間決済金額から算出 ※中国に関しては Better Than CashAlliance のレポートから参考値として記載

TOPIC 最近、日本のキャッシュレス化に向けた動きが活発化!

実は日本では、現金を取り扱うことで年間約8兆円ものコストが発生しているといわれる。人手不足の今、レジ締め作業や現金輸送など、現金を扱うことは店の負担になり、長時間労働の原因にも。そこで政府は「キャッシュレス決済比率を2025年までに40%、将来的には80%」に引き上げる指針を掲げた。業界横断で立ち上げたキャッシュレス推進協議会では、新しい決済手段の普及に向けた対応や、今はバラバラの規格の統一に向けて話し合いを始めている。

TOPIC 今一番ホットなのが、スマホによる「コード決済」!

日本ではクレジットカードや電子マネーの支払いに対応しない店もまだ多い。ネックとなっているのが導入コストや決済手数料だが、その負担を軽くし、キャッシュレス化推進の切り札になると期待されているのが「コード決済」。スマホとQRコードやバーコードを使い、ネット通信ができれば特別な端末を必要としない。中国ではすでに広く普及しており、日本でも楽天やLINEをはじめ、おなじみの企業も続々とコード決済サービスを始めている。

取材協力/キャッシュレス推進協議会

「これ以上の情報をお読みになりたい方は、日経WOMAN誌面でどうぞ。」

■ 雑誌(紙版と電子書籍版)
日経BPSHOPで購入する
AMAZONで購入する
楽天ブックスでで購入する
セブンネットショッピングでで購入する
日経ストアで購入する
全国の書店、コンビニエンスストア、駅売店、ネット書店で購入できます。