「お金を使うことが怖くなくなった」

 お金はただのツール。使いながら、また貯めるサイクルができればいいのです。貯めて終わり、使って終わりではありません。「お金を貯めることを目的にした人生」でもいいのですが、「したいことをお金でかなえる人生」と、あなたはどちらを選びますか? ということだと思っています。

 自分自身の「ライフゴール」と「ファイナンシャルゴール」を明確にしたことで、「お金を使うのが怖い」「不安で、保険にたくさん加入してしまう」といった女性たちが、「安心することができた」「不要な保険を解約して安心した」と話してくれています。

 「当たり前ですが、お金のことを考えると、人生って変わるんですね」と言われたときはうれしかったですね。ちゃんと考え、整理して、自分のなかで納得できると、人生って変わるんですよね。

 私の自宅には壁にホワイトボードを貼ってあります。好きなものとか、「こうなったらいいな」「これ欲しいな」と思ったものを気づいたときに書いたり、イメージ写真をスマートフォンに保存しておいて、写真を印刷して貼ったり…。お金って見えないものですよね。それと同時に理想の生活や夢も目に見えないもの。だからこそ「見える化」をして整理するということが、とても重要だと思います。毎日の忙しい生活のなかでこういうものはどんどん追いやられてしまうものですから。

「Myお金計画ノート」の最初のページ。自分自身の「好きなもの」「やりたいこと」を書き出してから、お金のことを考える作りになっている
「Myお金計画ノート」の最初のページ。自分自身の「好きなもの」「やりたいこと」を書き出してから、お金のことを考える作りになっている

 この「書き出すこと」で自分自身を整理し、私は長年の夢であった海の近くで生活することを実現しました。その1年後に結婚もしました。

 私もかつてそうでしたが、自分のことを書き出そうと思っても、なかなか書き出せないときもあります。“あー、とりあえず休みたい”とか。でも必ず書くことができるタイミングは来ます。

 人に会った、映画を見た、本を読んだ、そうした出来事がきっかけになり「私はこういうことをしてみたい」と思い浮かぶことってあるんです。そんなときは、忘れないうちに書いておく。アウトプットはとても大切です。

 ノートに書くという習慣づけ。そこから始めてみてください。

日経WOMAN10月号を購入された方、「Myお金計画ノート」の感想やご自身の使い方を、インスタグラムで「#myお金計画ノート」をつけて、ぜひ投稿してくださいね。

取材・文/阿部祐子 写真/小野さやか

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