お金のことは「不安」ではなく「したいこと」から考える――「Myお金計画ノート」にこめた思い

 女性は社会人になってから、仕事でもプライベートでも、人生の転機となるポイントが多く訪れます。転職や結婚、出産、育児、復職、介護。そんなとき、ふとお金のことが不安となり、保険や金融商品が気になりだします。不安をあおるような情報、CMなども存在しますからね。

「同世代の女性の“漠然とした不安”を解消したかった」と久富さん
「同世代の女性の“漠然とした不安”を解消したかった」と久富さん

 同世代の女性の悩みを聞くと、やはり女性特有の「漠然とした不安」の背景にはお金の不安があります。それは当然だし、私もよく分かる。でもただやみくもにこの「漠然とした不安」からお金のことを考えるのは危険だし、寄り添ってくれるアドバイザーを探すことも難しい。

 もちろん、ある程度「備える」ことはできます。でも、例えば「なんだか不安」と保険に加入しても、内容を正確に理解できていないと、今度は「本当に足りるのかな」「加入しているけど本当に意味があるのかな」と新たな心配が生まれてしまう場合もあります。

 私もそうでしたが、女性特有の焦りからお金を散財したり、必要以上に備えてしまい何もできなくなる前に、お金のことが気になったらアウトプットをする習慣がとても大切なんです。なので私が開催するセミナーなどではいつも“自分自身の好きなもの”や“欲しいもの・理想の生活”のアウトプットが優先。今回のノートではアウトプットからお金のことを考える習慣づけができるように、7つのワークに落とし込みました。

「はさみで切り取るシート」付きの付録

 日経WOMAN10月号で監修した「Myお金計画ノート」は、はさみで切り取れるシートがついています。かなえたい夢、その締め切りであるTO DOをシート部分(縦16cm×横10cm)に書き込み、手帳などのサイズに合わせて切り取って持ち歩くことができるようにしました。

日経WOMAN10月号綴じ込み付録「Myお金計画ノート」の表紙。「My Money Plan」と書かれた部分を、切り取って使える仕様に。すべてのページに書き込みシートがついていて、切り取って保存できるようになっている
日経WOMAN10月号綴じ込み付録「Myお金計画ノート」の表紙。「My Money Plan」と書かれた部分を、切り取って使える仕様に。すべてのページに書き込みシートがついていて、切り取って保存できるようになっている

 「はさみで切り取るシート」は、雑誌の付録としては珍しいかもしれません。今回この形にこだわったのは、スケジュール帳やノートに挟んでおいて、カフェでリラックスしながら書き出したり、持ち歩いて、すきま時間に確認できるようにしたかったからなんです。

 色やデザインも「お金のことなのに、かわいい」をコンセプトに、「私自身も欲しくなるものを」と、編集部とディスカッションを重ねて考えました。完成した今は、レフィルが欲しいくらいです(笑)。