話題のミニマリストは、モノを減らしているだけではありません。自分に必要なモノを見極める目を持ち、美しい部屋で豊かに暮らしながら、お金をしっかり貯めていました。
不要なモノは買わずに「ためになる」経験に出費
「節約も整理整頓も苦手だったので、私にはミニマルな生活がぴったりだったんです」と山中香さん。昨秋、今の1LDKの部屋へ引っ越し、モノを減らし始めた。「ちょうどその頃、ミニマリストという言葉を知り、『買い替えるけれど、買い足さない』をモットーにしました」。
「いらないかも」と思ったら、いったん、目につかないところに隠し、不便を感じなければ捨てるようにした。以前は「欲しい!」と思ったらすぐ買っていたが、今では買う前に考える癖がついた。 逆に、「金欠だから…」と我慢していた食事のお誘いやライブ、仕事のスキルアップなど、「楽しそう」「ためになる」と思える経験には出費を惜しまないようになった。それでも、月収の25%、ボーナスの7割を貯蓄できている。「自分がお金を使うべきところが明確になったことでムダな出費が抑えられ、自然に貯まるようになりました」。
RULE 1
「掃除が楽にできる」部屋を目指す
「掃除機を持っておらず、床掃除用ワイパーで楽に済ませることを考えたら余計なモノを置かなくなりました(笑)」。ホワイトとベージュを基調としたシンプルな部屋には、無印良品の家具や収納用品が似合う。「ナチュラルで温かい雰囲気の部屋を目指しています」。
RULE 2
見たくないものは隠す
本や書類、薬、化粧品などはデザインがバラバラで目に入ると気が散る。「棚の中にしまったらスッキリ。リラックス度も上がりました」。
RULE 3
使い回せるかを考える
ドレッサーは、シェルフと椅子で代用。化粧品は無印良品のカゴに入れて収納。「このカゴは、丈夫で使い道を選ばず便利です」。
RULE 4
メンテナンスのしやすさを重視
洗った食器や生ゴミはすぐに片づけるので、水切りカゴと三角コーナーは処分。アロマディフューザーで加湿もできるので、加湿器も手放した。
RULE 5
床にモノを置かない
ワイパーだけで掃除するので、姿見も置くタイプから壁に掛けるタイプにチェンジ。「トイレマットもシャンプーも床に置きません」。
取材・文・写真/芝田早織
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