荷物が多くてバッグが重い、バッグに入れたはずの必要なものがすぐに出てこない──。こんな悩みを抱える女性のバッグは、パンパンに膨れ上がった“おブタバッグ”であることが少なくない。「『これがあると便利かも』『何かのときに必要になるかも』と考えて、実は使わないものを入れっ放しにしているのが原因です」。こう話すのは、自ら断捨離を実践し、断捨離についての著書もある川畑のぶこさん。「断捨離は部屋の片づけだけでなく、バッグの中身を見極めるのにも有効です」。

 そこで今回、重さ5.2kgもある編集部Kの“おブタバッグ”を題材に、川畑さんにバッグ断捨離のやり方を教えてもらった。方法は簡単。大切なのは、バッグの中に実際に自分が使うもの、好きなものだけが入っている状態に整えること。そうすると、「バッグ自体が軽くなるだけでなく、気分がすっきりして、前向きになれますよ」。

Before

バッグそのものは790gなのに、資料や手帳、タブレットなどの電子機器など、とにかくモノがたくさん。総重量は5.2kg!
バッグそのものは790gなのに、資料や手帳、タブレットなどの電子機器など、とにかくモノがたくさん。総重量は5.2kg!
こんなに入れてました

1. iPad ※新聞(電子版)を読んだり、外で仕事をしたりするときに使用
2. Kindle ※文庫本を読み終わったときのための予備として
3. 文庫本
4. 手帳
5. メモパッド
6. ペンケース
7. 仕事グッズのポーチ
8. マスク
9. ティッシュケース
10. ハンドタオル
11. 化粧ポーチ
12. 印鑑

13. イヤホンケース
14. エコバッグ
15. 財布
16. 名刺入れ
17. カード入れ※クレジットカードなど
18. カード入れ※診察券など
19. カード用のファイル※振込専用カードなど
20. iPhone
21. 付箋
22. Pasmo
23. 知人からもらったクッキー
24. 鍵とキーホルダー
25. 眼鏡ケース
26. クリアファイル

After

1.8kg減に成功。バッグもスリムに、ファスナーがきちんと閉まるようになった。バッグを開ければ、どこに何があるか一目瞭然!
1.8kg減に成功。バッグもスリムに、ファスナーがきちんと閉まるようになった。バッグを開ければ、どこに何があるか一目瞭然!
「バッグ断捨離」3つのコツ

1. それぞれのモノを使うシーンを具体的にイメージする
「今日、これをどこでどんなふうに使うか」と、自分の行動を具体的にイメージすると、本当に必要なモノだけを選びやすくなる。

2. 「何かあったら…」、「念のため」をやめる
“念のために”持っているものは、前回いつ出番があったかを思い出そう。「週に1回も使っていないものは持ち物から外してみましょう」。

3. ポーチがバッグを重くしている犯人かも
ポーチやバッグINバッグのような収納アイテムは、バッグを重くするので購入するときはよく吟味して、なるべく軽量のものを。

この人に聞きました
川畑のぶこさん 
断捨離実践者
心理療法家でもある。断捨離を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識し、断捨離メソッドの普及にも取り組む。主な著書に『断捨離アンになろう』(鈴木淳子さんと共著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

写真/小野さやか、スタジオキャスパー


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