毛穴目立ちや黒ずみをおそうじすると、肌が潤って弾力を取り戻す―。そんな常識を覆す肌のおそうじ法が、お風呂タイムに1分でできる指スクラブ。毎日続けて、潤いと透明感のある肌を手に入れよう。

 肌の汚れといえば毛穴の角栓詰まりや黒ずみ。だが、「ゴシゴシ洗いすぎて必要な皮脂まで落としてしまい、肌が乾燥している人が多い」と、ウォブクリニック中目黒の髙瀬聡子総院長。「乾燥した肌はターンオーバーが乱れやすく、古い角質がたまってさらに乾燥する。大人の肌汚れで問題なのは、皮脂よりも古い角質」(髙瀬総院長)。

 メディカルスキンセラピストの岡村麻未さんは、「乾燥すると表皮に蓄積した古い角質で毛穴がふさがれやすくなる。すると、皮脂の出口がないため、皮脂がたまってプツプツができたり、毛穴の中でアクネ菌などが繁殖して炎症を起こしやすくなったりする。化膿すると痕が残るリスクもある」と指摘する。白いプツプツがある人は、毛穴が確実に詰まっている。

 こうした状態を防ぐのに必要なのは、まず乾燥対策だ。「きちんと保湿することによって、肌のターンオーバーを整えることが重要。そのうえで、毛穴に蓄積された古い角質を除去するケアを行って」と、ポーラ化成工業皮膚科学研究室の平河聡主任研究員。

 そこで取り入れたいのが、角質を除去してターンオーバーを整えるのに有効な「指スクラブ」洗顔。スクラブ剤や器具などを一切使わず、自分の指で1分間、蒸気で柔らかくなった肌を軽~くこするだけ。18年にわたって毛穴に悩む多くの女性の施術を行ってきた岡村さんが確立した肌のおそうじ法だ。

 「1カ月ほど続けるとターンオーバーや皮脂分泌が本来の状態に戻り、肌が潤って弾力が出てくる」(岡村さん)。さっそく始めよう!

乾燥肌と毛穴目立ちは
古い角質・角栓のおそうじで解決!

<b>角質と角栓のたまった肌</b><br>古い角質や角栓がたまって毛穴が詰まると、毛穴が目立つのはもちろん、肌表面の皮脂が不足して乾燥やざらつきなどのトラブルも招きやすくなる。毛穴に詰まった皮脂が肌ざわりを硬くしたり、角質と雑菌が混ざり合い炎症を起こすことも。
角質と角栓のたまった肌
古い角質や角栓がたまって毛穴が詰まると、毛穴が目立つのはもちろん、肌表面の皮脂が不足して乾燥やざらつきなどのトラブルも招きやすくなる。毛穴に詰まった皮脂が肌ざわりを硬くしたり、角質と雑菌が混ざり合い炎症を起こすことも。

↓ 「1分! 指スクラブ」洗顔をすれば…… ↓

<b>ターンオーバーが整い、皮脂で潤った肌になる</b><br>古い角質が取り除かれて毛穴の通りが 透明感がある良くなると、中にたまっていた皮脂が外に出て、肌表面の皮脂膜となる。皮脂膜は肌のバリア機能を高め、潤いを保つ天然の保湿剤。ターンオーバーも整い、毛穴も目立ちにくくなる!
ターンオーバーが整い、皮脂で潤った肌になる
古い角質が取り除かれて毛穴の通りが 透明感がある良くなると、中にたまっていた皮脂が外に出て、肌表面の皮脂膜となる。皮脂膜は肌のバリア機能を高め、潤いを保つ天然の保湿剤。ターンオーバーも整い、毛穴も目立ちにくくなる!
この人に聞きました
岡村麻未さん
歯科医師、メディカルスキンセラピスト
M.D.ボーテ代表。日本歯科大学卒業後、歯周病、審美歯科の治療に携わる。1996年に渡米し、ニューヨーク州のエステティックライセンスを取得。現在は毛穴ケア、口腔ケア、女性のがん患者のサポートなどを行う。
http://mdb.tokyo

「これ以上の情報をお読みになりたい方は、日経ヘルス誌面でどうぞ。」