アーモンドとクルミは、ダイエットや美肌に有効な栄養素を含むナッツ界のツートップ、1つはクルミ。食前や小腹が空いたときに食べよう。
クルミも体重維持や中性脂肪の減少に役立つという研究がある。加えて、クルミには不飽和脂肪酸のうち、n -3系脂肪酸のα -リノレン酸が多く含まれているのも特徴だ。「n -3系脂肪酸は魚油やシソ油、亜麻仁油などにも含まれているが、クルミは調理せずに食べられる点が優れている」(井上教授)。
また、「クルミは主なナッツの中で、最も多くポリフェノールを含むため、抗酸化作用が高い」(カリフォルニアくるみ協会)。クルミもアンチエイジングに効果大だ。
クルミ
クルミを毎日食べると、体重の減少や減少した体重の維持に効果があるという研究がある。また、クルミに含まれるα-リノレン酸は、血管をしなやかにしたり、細胞の活性化を促したりするため、美肌効果も期待できる。
そのほかの健康効果
・心血管疾患を予防
α-リノレン酸は血中の悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化や心臓病を防ぐ。
クルミを毎日食べた男性では精子の活力、運動性、形態が改善されたという報告もある。
慶應義塾大学医学部化学教室
理学博士、医学博士。九州大学大学院理学研究科博士課程修了。2008年から現職。専門は薬理学、生理学だが、アーモンドをはじめとするナッツ類の研究にも定評がある。「私自身、ナッツを食べ始めて3カ月で体重が5kg減り、悩みだった吹き出物がなくなりました」。
取材・文/村山真由美 構成/平野亜矢(編集部)
※日経ヘルス2014年11月号掲載記事を転載
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