ナッツには便通を促す食物繊維や良質な脂肪酸がたっぷり。毎日25gを食べるだけでやせられることが分かってきました。ナッツでポッコリお腹を改善しましょう。

 ナッツの多くは砂漠地帯や乾燥地帯が原産。水や栄養が少ない土地で生き延びるために、種に多くの栄養を蓄えるようになったといわれる。

 こんなナッツこそ「ダイエットの味方」と話すのは、慶應義塾大学医学部の井上浩義教授。井上教授の研究では、普段の食事に加えて1日25gのアーモンドを半年間食べた人の腹囲が1.9cm減った。

 「ナッツは太りそう」と敬遠する人もいるが、「ナッツに含まれる脂質は、オレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸。細胞膜の材料にも使われる油で、体脂肪としてたまりにくい」(井上教授)。

 また、「ナッツを毎日食べると便秘が解消する人が多い。これは便の量を増やす不溶性食物繊維に加え、便を軟らかくする脂肪が豊富なため」(井上教授)。

 堅いナッツはかむ回数が増えるので、食前に食べると満腹中枢が刺激され、食事の食べ過ぎを防げるし、腹持ちもいい。次回からは、お薦めのナッツについて解説しよう。