逆境も味方に。しなやかに生きる女子アナの姿

 ベビーシッター派遣や保育所運営、介護サービスなどを手がけるポピンズの社長で、厚生労働省「女性の活躍推進協議会」委員を務めたこともある中村紀子さんは、1973年から76年までテレビ朝日に在籍していた元アナウンサーです。中村さんは結婚を機にテレビ朝日を退社。育児が落ち着いてきたタイミングでフリーとして復帰されたそうですが、仕事をする際にお子さんを預けるベビーシッター探しに苦労した経験が、起業に活かされたと語っています(2012年5月28日、日本経済新聞朝刊)。

 1986年に男女雇用機会均等法が施行されて以降は女性の総合職も増え始めましたが、それよりもずっと前からアナウンサーとして男性と同等に働き、さらに異分野にも果敢に挑戦していった前述の女性アナウンサーの方々の努力は並大抵のことではなかったでしょう。女性アナウンサーのセカンドキャリアに目を向けると、努力を怠らず、逆境を味方につけてしなやかに強く生きる女性の姿が見えてくるようです。