福山さんの結婚発表コメント内に「二人とも、ほぼこの仕事の世界しか知らず」とある通り、吹石さんの芸能活動歴はとても長く、生まれたころから芸能界にいると言っても過言ではありません。1歳の時に紙おむつのCMで子役デビュー。その後、演劇やパフォーマンスを行う女性タレントユニット「魔女ランドクラブ」に所属し、関西を中心に活動していました。吹石さんの名前が全国区になったのは1997年、14歳の時です。当時の人気ゲームを映画化した『ときめきメモリアル』でメジャーデビュー。吹石さんはゲームのメインキャラクターでとびきりの美少女という設定の「藤崎詩織」を演じ、広瀬香美さんプロデュースの主題歌で歌手デビューも果たしました。このゲームは複数の異なる魅力を持つ美少女が登場することで話題となりましたが、映画では当時一世を風靡していたアイドルの榎本加奈子さん、中山エミリさん、矢田亜希子さん、山口紗弥加さんが主演を務めました。

 さらに吹石さんは、映画デビューと同じ1997年に、藤崎奈々子さんらとともに、将来性のあるグラビアアイドルとしてフジテレビのマスコットである「ビジュアルクィーン・オブ・ザ・イヤー」に選出され、1999年には夏の高校野球のポスターにも登場するなど、まさにアイドルの王道とも言える経歴を歩みます。2001年には映画初主演し、幼少期からの特技である空手も披露。福山さんとの初対面はその撮影前後であったと思われます。スポーツで鍛えた健康美を持ち、アイドルとして輝いていた10代の吹石さんは、福山さんの目にはどのように映ったのでしょうか。

“あの曲”は吹石さんをイメージしたの?

 ところで、今年で歌手デビュー25周年を迎え、数多くのラブソングを歌ってきた福山さんですが、近年結婚式の定番ソングとして人気の『家族になろうよ』が発売されたのは2011年の8月末、吹石さんとの交際が噂される数カ月前です。この曲が吹石さんとの未来を想って作られたものかどうかは、おそらく2人にしかわからないことでしょう。ですが「もしかして…?」と思いながら聴くと、曲の深みも増してくると思いませんか。