意外とのんびりしているナイロビ市内

 無事に空港を出て、ホテルの送迎の人と合流。ナイロビ在住の日本人の方だったので、あれこれ質問してみました。

 ガイドブックやネットの情報を見ると、ナイロビの街はまるで「市民は暴徒と化し、街は秩序を失っている……」というような、フィクションの世界のネオトーキョーみたいな印象を持ってしまうけれど、実際どうなのかと。

 すると、「まぁウソが書いてあるわけではないですけど、ちょっとやりすぎだからやめてほしいですよね。もうちょっと安全ですよ」とのこと。

 かつて、歌舞伎町を舞台にした『殺し屋1』というヤクザ漫画がありましたが、この作品のなかで歌舞伎町が大げさに怖く描かれているみたいなものかもしれません。

 さらにその人に、アフリカのどこが好きなのか聞いてみると、「みんながのんびりしているところですね」と言っていました。

 のんびりしている国って、インドやタイとか色々あると思うんですけど、なぜあえてケニアなんですか? と質問したいところでしたが、質問攻めにするのはのんびりすることと真逆のことのように思えて、「確かに、のんびりしてていいですね~」と流してしまいました。私の取材力が負け、ケニアが持つ空気が勝ちました。

 程なくして、ホテルに到着。

 こちらはフロント。たいそう立派です。

 隣にはなんと、ナイロビ国立公園!

 今年の3月に、この公園からライオンが2頭も外に出てしまい、周辺の町で住民を襲ったそうです。ひぃ~。

 そして、2人分の料金を払っている立派な部屋はこちらです……。

 頭はひとつしかないのに、枕が4つもあります。

 けっこう高級なホテルのようで(でないとたぶん危ないのでしょう)、プールもありました。

 チェックインなどを済ませて、時刻は午後5時。街に繰り出したいところですが、夜のナイロビはケニア人もいないぐらいひと気がなく、ブラブラと街歩きできる感じではないらしいので、ホテルでのんびり過ごすほかないようです。

 地下にジムがあったので、ここで体を動かすことにしました。

 屈強なケニア人男性に混ざって、筋トレとランニングを合計2時間こなしました。

 そして、シャワーを浴びてからレストランへ。

 テラス席からはもちろんナイロビ国立公園が見えます。

 晩ごはんに注文したのは、タンドリーチキンとケニアのタスカービール。「タスカー」とは、象の牙という意味だそうです。暑い地域のビールはさらりと飲みやすく、食事にぴったりでした。

 さて、本当にアフリカに来てしまいました。行こうと思えばどこにでも行けるって、当たり前すぎる事実ですが、よく考えるとすごいことだなぁ。

 変換プラグを縦に組み立てたのははじめてです。明日はついにサファリに行きます。

<次回の公開は10月7日です>

文・写真/梶塚美帆