シューズ

 お呼ばれの席では靴が秘かな主役になる。ちょっと凝った靴を履くだけで、文字通り、一歩前に出られる。ビジュウが足の甲や足首のストラップを彩るジュエルシューズは晴れ舞台にうってつけ。「異素材ミックス」が服から靴に飛び火。革やパテントレザー(エナメル)素材が当たり前だったパーティーシューズもレースやチュールをまとって表情が深くなってきた。チュールでこしらえたリボンで足の甲を覆ったオペラシューズは、見慣れたオペラとは別物のあでやか顔。ノーブル感と秘めやかさも帯びて、足元から大人っぽさを立ちのぼらせる。チュールのボリュームが脚をほっそり見せるおまけ付きだ。

 正面と背中側で見栄えが全く異なるデザインが服だけでな靴でもく打ち出されている。見せ場は「かかと」。極太のチャンキーヒールは後方からの視線にサプライズを用意する。ヒールそのものにまばゆいグリッターを配してリッチ感を強調。オフィスのパンツルックに格上感を加えたいときに投入する選択肢もありそうだ。ブラック系シューズを頼りにしてきた人に試してほしいのは、エレガントなレッド。視線をがっちりつかむ靴は、服以上におしゃれ上手を証明してくれるから、投資の見返りが大きい。

 ドレスアップすると決めたら、気持ちを切り替えておしゃれを楽しもう。まずはアイキャッチーなキーアイテムを選んで、次に脇役をキャスティング。「きょうのチャームポイントは?」と尋ねられて即答できるような組み立てを意識したい。日頃の着こなしに落とし込む場合も、主張の強いアイテムでメリハリを利かせれば、いつものワードローブから生き生きとした表情を引き出せるはずだ。

(画像協力)
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