堅苦しさを遠ざけつつ、上品さや落ち着いた雰囲気を大切にしたいオフィスルック。アウターの選び方も悩みどころです。今冬のトレンドを上手に取り入れた着こなしの極意を、ファッション・ジャーナリストの宮田理江さんが解説します。

 お仕事ルックのお手本的コーディネートに役立てやすい人気ブランドが「Theory luxe(セオリーリュクス)」だ。きちんと感のあるシャープな印象と落ち着いた上品なムードを一度にかなえてくれるから、オフィスでの支持率が高い。新作から、冬のオフィスルック6大トレンドを押さえていこう。

トレンド1)チェック柄できちんときれいめ

Theory luxe 2018年秋冬コレクション
Theory luxe 2018年秋冬コレクション

 キュロットパンツはワイドパンツに代わる、人気上昇中のボトムスだ。横に広がり過ぎないのに加え、正面にセンタープレス(折り目)が入っていれば、オフィスにふさわしいきちんと感が出る。伝統的なグレンチェック柄をキリリとした印象で着こなして。

 ジャケットとチェスターコートをミックスしたかのようなアウターはボトムスとも合わせやすい。シャープな着映えに導くから、通勤でも仕事中でも重宝しそう。爪先のとがったポインテッドトーのショートブーツで、こなれ感とすっきり感を両立させた。

トレンド2)ツイード生地で大人フェミニン

Theory luxe 2018年秋冬コレクション
Theory luxe 2018年秋冬コレクション

 見るからに上質な生地はお仕事ルックに格上感や落ち着きを寄り添わせてくれる。ツイード素材で仕立てたジャケットは格別の質感。ボリュームのあるブルゾンが、ボトムスとのコントラストでメリハリの効いたシルエットを印象づける。

 ジャケットのチェック柄ツイードを引き立てているのは、ホワイト系のスカート。揺らめくドレープが、異素材のブルゾンと響き合う。ウエスタンテイストのロングブーツで、膝下にかかる上品レングスを際立たせて冬の大人フェミニンルックに。