add 2015-16秋冬コレクション
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 ダウンウエアが変わってきた。今の有力ブランドはモードの一翼を担うほど、デザインが洗練されている。薄手でスタイリッシュ、そして着こなしの主役を張ってくれるダウンウエアとは、寒さが続く春先まで仲良く付き合いたい。さらに異素材ミックスや重ね着風などのタイプも登場。ミラノ発のダウンウエアブランド「add(エーディーディー)」の新作を通して、最新ダウンルックの組み立て方を押さえていこう。

◆おしゃれ感度高い「異素材ミックス」
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 こちらのアウターは、ダウンウエアの上からダブルブレストのジャケットを羽織ったかのようなレイヤード風の着映え。袖先と裾にダウンウエアらしいシャイニーな素材が見えていて、まるで重ね着しているよう。でも、実は全体が縫い付けられている一体のアウター。余計なごわつきのないシャープなシルエットだから、裾のボリューム感との好コントラストが際立つ。つややかなレッグウエアは細身で、ボリュームのあるアウターがスレンダーなレッグラインを引き立てている。

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 膝上丈のワンピースライクなアウターはフォルムが愛らしい。こちらも「一見レイヤード」仕立てで、身頃と袖でドラマティックに素材感が異なる。ダウンジャケットの上からスリーブレス・アウターを羽織ったようにも映るが、異素材ミックスの一体タイプだ。袖の静かなシャイニーが身頃生地の上質感を印象づける。1枚で着ているのに、単調にも退屈にも見えないのは、重ね着風の仕掛けのおかげだ。