◆着膨れとは無縁「スリムシルエット」
add 2015-16秋冬コレクション
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 女性がダウンウエアをまとう際に気になるのは、昔のイメージが呼び起こす、スキーウエアっぽい膨張感だろう。だが、本当に質の高いダウン(羽毛)を使っていれば、無駄に量を詰め込む必要はない。このキルティングアウターもシルエットはすっきりしていて、過剰なかさばり感は抑え込まれている。ネックウエア風の首周りはオフネックで華奢感を引き出した。やわらかくつやめく表情も、ダークカラーに沈みがちな秋冬ルックを穏やかに華やがせる。

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 羽毛を安定させるために施すキルティングはダウンウエアのお約束だが、近頃は外にキルティングをくっきり出さない仕立ても登場している。程よい陰影を生むドレープがこれまでのキルティングだらけのダウンウエアとの違いを印象づける。ソフトな量感がやさしげなムードを呼び込む。全体にしんなりとした風情はボトムスを選ばないから、着回しの選択肢が格段に広がる。

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 ダウンウエアの総合ブランド「add」は1999年にイタリアのミラノでスタートした。ダウンウエアにモード、クラシック、スポーツという要素を加えるという意味がブランド名には込められている。ヨーロッパ産のダウンだけを、ダウン95%、フェザー5%の混率で使用。最高品質のモラールダウンは暖かさや軽さ、保湿性に優れている。ファブリックは水を弾く加工を施してある。

 日本でも取り扱いが広がっていて、銀座三越や高島屋、西武そごうといった百貨店に加え、複数のセレクトショップでも販売されている。10月から12月にかけては阪急うめだ本店、伊勢丹新宿店、西武池袋本店で相次いでポップアップストア(期間限定店舗)をオープンする。

 ありきたりのダウンウエアに見せないコツは、布とのコンビネーションや薄手のシルエットといった、新アレンジを加えたタイプを選ぶところにある。カジュアル顔の着姿に寄せないで、エレガントでたおやかなムードに整えると、着回しの腕が上がる。幅広いシーンに着ていける、バージョンアップ型の格上ダウンウエアはあたたかみと満足感で着る人をくるんでくれるはずだ。

(add WOMENS ポップアップストア)
10月7日(水)~11月2日(月) 阪急うめだ本店 4階 スタイリングデイズ
11月3日(火)~11月10日(火) 阪急うめだ本店 4階 コトコトステージ42
11月18日(水)~12月1日(火) 西武池袋本店 4階 中央

(問い合わせ先)
SMB⇒ http://smb-jpn.com/

(文/宮田理江)