北欧ブランド「マリメッコ」を取り入れて、素敵に着こなそう

◆こなれ感ある着こなし 「コート」

Marimekko 2018秋冬コレクション

Marimekko 2019秋冬コレクション

　フェイクファーのコートをかぶせると、全体に大人感やリッチテイストが強まる。毛足が長めのタイプはグラマラスムードも呼び込める。この雰囲気は次の秋冬まで続きそうだから、今から仕込んで損はない。袖を通さない「肩掛け」は余裕を感じさせる。一方、クラシカルなシルエットのコートは、ボリュームを補うのに加え、落ち着きや品格まで寄り添わせてくれる。コートを肩掛けで羽織れば、肩周りにかさばりが出る分、ボディーが華奢に見えるのもうれしいおまけだ。

Marimekko 2020秋冬コレクション

　北欧のフィンランドを代表するブランド「マリメッコ」は1951年の創立以来、優れたデザイン性が世界中で愛されてきた。特徴的な柄はアイコン的な存在。花や抽象的模様など、アイキャッチーでありながらも、時を感じさせない柄をたくさん送り出してきた。機能性とデザインを両立しているのも、北欧ブランドらしいところ。ファッションだけではなく、インテリアやバッグ、生活雑貨など、幅広いカテゴリーで展開されていて、「マリメッコと暮らす」といった生活が可能なほどの分厚いラインアップを誇っている。

　ノルディック気分のいいところは、程々にスタイリッシュで、ほんのり甘く、センスのよさがにじむ点にある。アウターでくるまれがちな秋冬でも、柄や色をのぞかせるだけで、全体が殺風景に見えにくくなる。トレンド素材のニットともうまく交わってくれるから、この秋冬は北欧テイストを試してみたくなる。

（文・宮田理江）