◆ボヘミアンミックス

 ビッグトレンドに育ちつつあるボヘミアン(ボーホー)だが、服で迎え入れると、着ていける場面が限られてしまいやすい。だったら、小物でトライ。どっさりのフリンジを配したストールはこれ1点でボーホー感がたっぷり出る。あごから胸にかけて垂れる「アフガン巻き」にすれば、さらに主張が強まる。残りは上品に整えるのが、こなれたミックスのポイント。気品を帯びた白ワンピースは賢いチョイス。男の子っぽいブーツも別テイストを加えている。

◆トライバルミックス

 エキゾチックな雰囲気のトライバル(民俗調)やフォークロアは地域の幅が広がり、アジアやアフリカに加え、北欧まで仲間入り。おしゃれの重要テーマに浮上してきた。ただ、服よりもスカーフやストールのほうが扱いやすいから、最初は掛け巻き物から試したい。柄プリントのストールは巻いて垂らすだけで、トライバルやフォークロアを加味できる。さりげない感じで巻くほうがモチーフの表情が生きる。ボーイズライクなサスペンダーとレディーイメージのチェーンバッグというテイストミックスも成功している。

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 服で取り入れるのはおじけてしまいそうな新トレンドも、スカーフやストールであれば、割と冒険しやすい。服の持ち味と少しずらした別テイストを選ぶと、秋冬ルックの味わいが濃くなる。バラバラになりすぎない程度に大胆なミックスコーデを組み立てられるのも、このシーズンならでは楽しみ。スカーフやストールを「名脇役」に選んで、マンネリにオサラバしよう。

文・写真/宮田理江