たかが靴下、されど靴下――同じ服装でも、ソックスを変えるだけでイメージを変えることができます。旬のソックスを例にファッション・ジャーナリストの宮田理江さんが解説します。
着こなしのキーパーツとして靴下(ソックス)の存在感が大きくなってきた。いつものコーディネートもソックスをスイッチするだけで、足元から全体の雰囲気を変えられる。しかも靴下は商品の選択肢が広いから、狙ったイメージ通りのソックスを投入して、おしゃれのムードメーカーに据えやすい。奮発せずに済むプライスであれこれ試しやすい点でもソックスは秋のおしゃれのスタートラインに据えたくなる。
個性派ソックスには「主張あり」のシューズが好相性
複数の色を配したり、目を惹く柄をあしらったりした個性派ソックスは装いのスパイスに使いやすい。着慣れたウエアに引き合わせるだけで、着姿に遊び心やウィットが備わる。ただ、効果を高めるには、ソックスを孤立させないで、印象が強めの靴とコンビにするといい。例えば、ストライプ(縦縞)柄のソックスにエレガントなハイヒールを合わせたり、口紅モチーフのソックスに太めかかとの厚底靴をマッチさせたり。ソックスから靴までをワンセットにしてイメージを打ち出せば、装いの風向きを左右できる。