ポジティブで若々しいムードを呼ぶイエローを操る

 太陽やフルーツを連想させるジューシーなイエローは、ポジティブで健康的な気分を演出するのにぴったり。面積が広めのガウチョパンツはイエローのフレッシュ感を目に飛び込ませる。

 クラシカルなボウタイ付きブラウスで合わせ、大人っぽく整えた。ブラウスのボタニカル(植物)柄が装いを落ち着かせている。ブラウスにはグリーンやピンクが入っていて、ボトムスのイエローが浮いて見えない。トーンの異なる複数の色を響き合わせると、強め色の収まりがよくなる。バラだけの単色花束より、何種類もの花を束ねたほうが穏やかに見えるのと同じ理屈だ。

夏コーデに差し色を使ってみよう

 ベージュやグレーといった中間色、白や黒のベーシックカラーは無難で便利だが、周りと同じように見せてしまうという難点も抱える。過剰に個性を主張する必要はないが、程よい差し色使いは手持ち服の着回しにも役立つ。適度なフェミニンさに加え、前向きキャラや健康的イメージも印象づけてくれるから、操り方を心得ておくメリットは大きい。夏の薄着ルックにも狙い通りの雰囲気を足し込めるカラーアレンジは、ほんのちょっとの勇気とスキルで手に入る。

文・写真/宮田理江