「メタリックパンツ」で装飾を楽しむ

 春夏のおしゃれムードはグラマラス、グリッター、ガーリーの「3G」。少しやり過ぎぐらいがちょうどいいさじ加減だから、色やフォルムで遊びや華やぎを迎え入れたい。ゴールドメタリックのジャカード刺しゅうをたっぷり配したパンツは程よいゴージャス感を帯びた。フリルいっぱいのボウタイ・ブラウスには、19世紀英国のヴィクトリア朝テイストが薫る。袖先を飾るフリルやレースはガーリーな気分も演出。ただし、全体を甘くまとめないで、マニッシュやシャープさを添えてこなれたトーンに整えて。爪先のとがったポインテッドトゥ・シューズが細感を引き出している。

「スーパーワイド」「縦ライン」「刺しゅう」にあえてチャレンジ

 地味色で標準的シルエットのパンツは見飽きた感じがあって、無難な見え具合になりがち。せっかく「装飾強め」のトレンドが着ているタイミングだから、いつものパンツルックよりも主張を帯びたアレンジを試して、スタイリングの幅を広げてみたい。ワイドパンツ、ライン入りパンツ、メタリックパンツは太さやスポーティー感、まばゆさを控えめにすれば、着こなしの選択肢が広がる。この春夏は「ちょっと濃いめ」のトーンで新しいおしゃれを発見していこう。

文・写真/宮田理江