デコラティブ
シンプル志向のファッションに代わって、18年春夏に盛り上がりそうなのは、やや装飾性のあるデコラティブ系のおしゃれ。トゥーマッチを慎重に避けながら、適度な主張を織り込んでいくのが、今の気分だ。フォルム、色・柄で視線を引き込むバッグは装いのムードメーカーになってくれる。
宮殿の壁紙をイメージしたというクラシック柄のバッグはどこか懐かしげなたたずまい。春夏は服が素っ気なくなっていく時期だけに、バッグで着姿全体の雰囲気を味付けしたい。蝶や花のゴールドスタッズ(びょう)もノーブルなアクセントに。
スマートフォンを操作する都合もあって、両手を解放する「ハンズフリー」のニーズが高まっている。肩から斜め掛けするクロスボディー型のバッグは春夏の注目アイテムに。ボディーの前にかぶさるから、装いの雰囲気をバッグに託せる。
サイズが小さめのミニバッグは小ぶりだからこそ、かえって目を引く。編み込まれたバンダナが陽気な風情を添えた。レザーと布の異素材ミックスが見た目の印象を深くしている。バッグにスカーフを巻く小技はよく知られているが、バンダナ特有の気負わない風情が軽やかな装飾感を帯びさせている。