トレンド4 ◆「エキセントリックレイヤード」
サマーレイヤードは日本でも浸透し始めた。シーズンレスのアレンジは春夏に拍車をかけそうだ。18年春夏はそこに意外感が上乗せされそう。あえてバランスを崩したり、シルエットを揺さぶったり。時に「エキセントリック(風変わり)」と思えるほどの大胆な組み合わせが重ね着にドラマを呼び込む。スポーティーなアイテムや、季節違いのロングコートといった、意外感のあるアイテムを組み込むと、さらにムードが深まる。
ウエスト周りにドローコード(引きひも)を巡らせたトップスが視線を引き込む。軽やかな赤のロングアウターがシルエットを弾ませる。のどかな着映えのトップスには、ワンショルダー風につったボトムスを合わせてアシンメトリー(非対称)の着こなしに。スリーブレスのロングジレ(ベスト)は縦長の見え具合に導いてくれる。サマーレイヤードに重宝しそうなスグレモノだ。流れ落ちるようなパンツルックはロングジレでマニッシュ感を上乗せ。アシンメトリーにチラリとのぞかせたデコルテやショルダーが大人の上手な肌見せを演出した。
着こなしの自由度が高まり個性を楽しめる
4つのトレンドが示すのは、着こなしの自由度が一段と高まる流れだ。型にはまらないアレンジが個性を際立たせる。自分の好みを程よく主張するのも、2018年春夏ファッションの目立った動きになりそう。おしゃれを遊ぶ意識でコーデにウィットを注ぎ込めば、マンネリを抜け出すきっかけにもなるはずだ。
文/宮田理江 画像協力/AKANE UTSUNOMIYA(アカネ ウツノミヤ)、CINOH(チノ)、TARO HORIUCHI(タロウ ホリウチ)、Ujoh(ウジョー)