国立国際美術館について

 1970年、大阪府吹田市で日本万国博覧会が開催された際、世界各国から集められた美術品を展覧するために「万国博美術館」が建設され、それを受け継ぐ形で1977年に開館したのが国立国際美術館です。

 国内外の現代美術を中心とした作品を収集・保管・展示し、関連する調査研究及び事業を行うことを目的として様々な企画展を開催してきましたが、建物の老朽化と収蔵スペースの狭隘化に伴い、万博記念公園から中之島へ移転し2004年に開館しました。

 設計者は建築家シーザー・ペリ。大阪市立科学館に隣接する敷地に、美術館としての機能を果たす主要部分を全て地下に収めたユニークな建物です。主な収蔵品は、アンディ・ウォーホル『4フィートの花』やアンゼルム・キーファー『星空』、ゲルハルト・リヒター『抽象絵画(648-1)』など、戦後の現代アートが中心ですが、ポール・セザンヌ、パブロ・ピカソ、マックス・エルンスト、藤田嗣治、国吉康雄ら戦前の代表的な作家の作品も収蔵しています。

Information
国立国際美術館
URL/ http://www.nmao.go.jp/
開館時間/10:00~17:00(金曜日は19:00まで)
※入場は閉館の30分前まで
休 館 日/月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休)、展示替え期間

文・写真/黒田隆憲