この連載では、美術館や博物館に併設されたミュージアムショップを紹介。スタートしてから20のミュージアムショップをとりあげてきました。もちろんすべてのショップがおすすめなのですが、今回は、特に足を運んでもらいたい素敵なミュージアムショップ5店を厳選して、再度紹介します。

原美術館の「ザ・ミュージアムショップ」


 元々は邸宅だった建物を利用した、いわゆる「邸宅美術館」の代表的な存在が原美術館。通常の美術館よりも天井が低く、画廊やギャラリーのようなアットホームな雰囲気が魅力です。そんな原美術館に併設されたミュージアムショップは、壁も什器も「白」で統一された明るい空間。展開されている商品も、現代アートをモチーフにしながらどこか人懐っこくてカワイイものが中心です。

 例えば、原美術館に所蔵作品がある現代アーティスト、加藤泉氏とコラボしたフローティングボールペン。傾けると、キャラクター(?)のお尻から花が咲くというユニークなグッズです。

 他にも、可愛くてちょっとユーモラスな商品がたくさん! アンディ・ウォーホルやピカソをモチーフにした指人形や、スイス製ガラスのスノードーム、奈良美智のアートグッズなど、店内のグッズを眺めていると、思わずほっこりします。

 なお、原美術館では9月12日から始まった、「そこにある、時間―ドイツ銀行コレクションの現代写真」展が、2016年1月11日まで楽しめます。紙の作品のコレクションとしては最高峰とされる、ドイツ銀行の現代美術コレクション約6万点中、1970年代から最近にいたる写真芸術の魅力を、アジア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパのアーティストの作品約60点で紹介しています。

 「《時間》を切り取ってメディアに定着させる」という写真の性質を活かしたさまざまな表現を鑑賞することで、芸術表現としての《写真》の魅力を再確認する試み、この機会に是非ごらんください。

Information
ザ・ミュージアムショップ
URL/http://www.haramuseum.or.jp/shop/index-j.php
営業時間/11:00~17:00(祝日を除く水曜日のみ20:00まで)
 ※入館は閉館30分前まで
休業日/月曜日(祝日の場合は翌日休業)、展示入れ替え期間、年末年始
 ※ザ・ミュージアムショップの利用には、美術館の入館料が必要です。

原美術館
URL/http://www.haramuseum.or.jp/
開館時間/11:00~17:00(祝日を除く水曜日のみ20:00まで)
 ※入館は閉館30分前まで
休館日/月曜日(祝日の場合は翌日休館)、展示入れ替え期間、年末年始