京都国際マンガミュージアムについて

 京都国際マンガミュージアムは、日本が世界に誇るマンガの収集、保管、展示およびマンガ文化に関する調査研究及び事業を行うことを目的とした、京都市と京都精華大学の共同事業です。

 このミュージアムは、博物館的機能と図書館的機能を併せ持った、新しい文化施設です。保存されているマンガ資料は、明治の雑誌や戦後の貸本などの貴重な歴史資料や現在の人気作品、海外のものまで、約30万点(2015年現在)。それらのうち約5万冊のマンガ、マンガ雑誌、海外マンガは自由に閲覧が可能で、1日中いても飽きることはありません。幼児から小学生向けの絵本を揃えた「こども図書館」もあります。

 これらの資料をもとに進められる調査研究の成果は、展示という形で発表・公開します。また、マンガに関するワークショップやセミナーなども随時開催。京都精華大学の卒業生たちによる「マンガ工房」(マンガ制作をブースにて実演)や、プロの似顔絵師による似顔絵コーナー(有料)などは、毎回多くの利用者が訪れています。

 なお、建物は、元・龍池小学校の昭和4年建造(一部除く)の校舎を活用し、当時の佇まいを残したもの。それは、長年地域のシンボルであった小学校の役割を引き継ぐという表明でもあるそうです。

Information
京都国際マンガミュージアム
URL/http://www.kyotomm.jp/
開館時間/10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休 館 日/水曜日、年末年始、その他

文・写真/黒田隆憲