道立近代美術館について

 北海道立近代美術館は、1973年発足の新美術館建設準備室を経て、1977年7月にオープンしました。以来、北海道の地域性や国際性を視座に、コレクションの充実、ユニークで多彩な展覧会の開催、さまざまな教育・情報サービスを積極的に行っています。

 主として明治以後の北海道美術の流れから、各分野のすぐれた作品を系統的に収集・保存しています。同時に国内外の近代以後の作品、特にガラス工芸、ジュル・パスキンを中心とするエコール・ド・パリの作品なども積極的に収集し、総合的な近代美術館を目指しています。

 主なコレクションに、ジュル・パスキン「花束をもつ少女」、マルク・シャガール「ダフニスとクロエ」、モーリス・ユトリロ「モンルージュの通り(セーヌ)」といったエコール・ド・パリの絵画、松島正幸「ハルビンの舗道」、木田金次郎「火山群」など北海道の美術、ガレ工房「プラム文花器」などガラス工芸を所蔵しています。

 また、展示と結びついた各種の講演・講座・解説をはじめ、自由に利用できる質問コーナーを設けるなど、総合的な美術文化の普及活動を進めています。

Information
北海道立近代美術館
URL/ http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/knb/index.htm
開館時間/9:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休 館 日/月曜日(祝祭日の場合は開館、翌日休館)、年末年始、展示替え期間

文・写真/黒田隆憲