生まれ育った土地へのUターンのみならず、大都市から縁の薄い地方へIターンしたり、ONとOFFで二拠点暮らしをしたりする女性たちが今、増えています。しっくりなじむ土地を見つけ、移り住んで「地元=LOCO」にしていく──それが「LOCOガール」スタイル。自分らしく暮らせる場所を、そして働き方、生き方を選びたい。そんな思いが芽生え始めたプレLOCOガールたちがLOCOハンツアーの第8回として、秋田県鹿角市に行ってみました。

人にも自然にも恵まれた、豊かな地でスローライフを

 「場所にとらわれない働き方を見つけたい」「起業を考えているので、鹿角市に起業女子が増えているということを知って興味を持った」「農業を応援する方法を学びたい」などの理由からLOCOハンに参加したプレLOCOガールたちが今回訪れたのは、秋田県北東部に位置する鹿角市。東北自動車道のインターチェンジが2つあり、盛岡市、青森市など北東北の主要都市まで1時間程度という高速交通にも恵まれた地だ。農業体験や移住女子が経営するカフェ巡り、豪華絢爛な屋台と勇壮なおはやしが圧巻の「花輪ばやし」、女子会などを通して、大自然と歴史文化に彩られた鹿角の魅力を体感した。

 移住を推進する市の担当者によるオリエンテーションでは、鹿角の歴史や暮らし、山々に囲まれた農村でありながら鉱業が盛んだったために古くから人の往来が多く、移住者に優しい気風が今に受け継がれていることなどが紹介された。

 市としても移住はもちろん、起業や子育てのサポートに注力。移住コンシェルジュによる移住相談をはじめ、起業・創業支援、子育て・教育支援制度などの強化により、ここ数年子育て世代の移住が増えている。プレLOCOガールからも「バックアップ体制が整っていて移住の後押しになる」との声が上がった。


 鹿角でのさまざまな体験を通して、「どこに行っても笑顔で迎えてくれる地元の人々のあたたかさに感動」「空き家バンクを利用して一軒家を借りている先輩にその賃料を聞き、あまりの安さに衝撃を受けた」「横のつながりが持てる“まちなかオフィス”や補助金制度など起業支援が手厚く、鹿角なら起業も夢じゃないと思えた」「移住するなら漠然と“鹿角もいいな”と思っていたが、実際に訪れてみて“鹿角がいいな”に変わった。まずは、東京との二拠点暮らしから始めるのもよさそう」「子どもに“走っちゃダメ!”“大声はダメ!”などダメ出しすることが減り、東京にいたときより子どもが輝いているという先輩の話が印象的。子どもをのびのびと育てられそう」などの感想を抱いたプレLOCOガールたち。鹿角の地元力に可能性を感じたようだ。