ツアーで見つけた鹿角市のLOCO力ポイント その(1)――地域全体で働く女性を万全サポート

 日経BP社執行役員で、元日経WOMAN編集長の麓幸子が見た、鹿角市の魅力は上記の3つ。商店街に設立された「まちなかオフィス」をはじめ、地域ぐるみで起業を支援。また、移住をサポートする移住コンシェルジュはもちろん、昔から“よそ者”を受け入れてきた地元民が移住者の力になってくれる。

ツアーで見つけた鹿角市のLOCO力ポイント  その(2)――起業女子さんいらっしゃい! 広がる活躍の場に注目

 今、鹿角市に移住し、起業する女性が増えている。例えば、夫婦で移住し、カフェ併設のボルダリングジム「アンロシェ」をオープンした伊藤栞里さんや、東京からUターンし、こだわりのコーヒーやランチを提供するおしゃれなカフェ「ことりうさぎ」を開店した細井可奈さんなどが活躍。いずれも地元や他県から人々が訪れ、連日大盛況だ。起業の秘訣は「鹿角にないものを外からの目線で探すこと」と伊藤さん。起業以外でも、美肌の湯で人気の「湯瀬ホテル」に勤務し、事務職ながら館内の設計も担うUターン女子の畠山伊吹さんの例も。移住女子の活躍の場は広い。

アイデア集まる
「まちなかオフィス」

 鹿角市では地域産業と商店街の活性化を目指し、新たな起業家支援にも取り組んでいる。閉店した商店街のスーパーを買い取り、昨年末に開設した「まちなかオフィス」もそのひとつだ。現在、レンタルオフィスには東京に本社がある情報関連企業の(株)シーティーイーと(株)ファストコムが、インキュベートルームには若き起業家たちが入居。入居者同士や地域の人々との交流も生まれ、新たなアイデアやベンチャー事業創出の場となっている