テレビで見ない日はないぐらい、大ブレイク中の芸人・永野さん。長年「カルト芸人」と呼ばれ続け、周囲から理解をされづらかった永野さんですが、一体どんな気持ちでこれまで芸人を続けられてきたのでしょうか? 自分のやりたいことを貫いて、この時代を生き延びるための心得を伺いました。

42歳で売れたきっかけは「パクりたい-1グランプリ」

 僕が世の中に知ってもらえるようになったのは、たぶん一昨年の年末の『アメトーーク!』の「パクりたい-1グランプリ」という企画で「ラッセン」のネタをやってからなんですよね。

 でも、本格的に忙しくなったのは今年に入ってからです。実は去年はまだじわじわと来ているぐらいだったんですよ。今年の夏ぐらいが一番ヤバかったですね。これが忙しいっていうことなのか、っていうのを味わって。今は何となく感覚がつかめてきて、そこそこうまく休めたりもしています。

 テレビに出てみた印象としては、やっぱり“外野”感みたいなものがウケてるのかな、っていう感じはありますね。他のテレビに出ている人たちとは全然違うんですよ。20年以上もずっと小さいライブとかにしか出られなくて、芸能界への入り方が独特だからまだ馴染んでなくて。

 僕はいま42歳なんですけど、30ぐらいで売れていたらもっと芸能人らしい感じになっていたんでしょうね。