みやぞんは「シンデレラストーリー」を歩んでいる

 最近のお笑い界では、若手のときからテレビに出たときのことを想定して、どんなことをどんなふうに話すべきかをしっかり考えておくような器用な芸人が増えています。少ないチャンスをものにしてテレビの世界で生き残るために、若手芸人たちは必死になっています。

 みやぞんさんはそういう意味では決して器用なタイプではありません。ただ、まともに会話もできないほど不器用だったからこそ、そこが注目されて面白がられて、後に秘められた才能が次々と見いだされていくことになったのです。

 みやぞんさんが多くの人を魅了しているのは、長い間ほこりをかぶっていた才能にスポットが当たる「シンデレラストーリー」を体現しているからでしょう。既存のルールや常識に縛られず、自分の好きなことや得意なことに没頭して、その才能を伸ばしていけば、それが思わぬ形で花開くこともあります。「成功への道は一本ではない」という教訓をみやぞんさんから学ぶことができるのではないでしょうか。

アコースティックギターがトレードマークのみやぞん。これからどんな才能を見せてくれるのでしょうか  (C) PIXTA
アコースティックギターがトレードマークのみやぞん。これからどんな才能を見せてくれるのでしょうか  (C) PIXTA

文/ラリー遠田 写真/浅井企画、PIXTA

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