相方・光浦さんの彼氏を寝取ったことも……

 例えば、光浦さんと『アメトーーク!』に出演したときのこと。光浦さんはある衝撃的なエピソードを語りました。愛知県出身で小学生のときから付き合いのある幼馴染みの2人ですが、東京に出てきてお笑いコンビとして活動を始めてから、事件が起こりました。なんと、大久保さんが光浦さんの彼氏を寝取ってしまったのです。

 付き合っていたはずの彼氏が大久保さんと同棲しているということが判明して、光浦さんは怒りと悲しみに打ちのめされました。ところが、番組内で光浦さんが涙ながらにこの話をしているすぐ隣で、大久保さんはケロッとした顔をしていました。なぜ親友の彼氏を奪うようなことをしたのかと司会の雨上がり決死隊に聞かれても「当時は性欲が異常にあった」としれっと答えてみせたのです。昔からの仲良しで、苦楽を共にしてきた相方の彼氏を奪っても平然としているのですから、その図太さは相当なものです。

 でも、その淡々とした感じこそが、大久保さんのタレントとしての強みでもあります。彼女はどぎつい下ネタを繰り出してみせたり、イケメンの共演者にセクハラ交じりで絡んだりすることもありますが、そこに生々しさがありません。そう言っている本人がどこかカラッとしている。だからこそ、見ている方も明るく気楽にそれを笑うことができるのです。

 大久保さんは学生時代から、明るくおどけたりして周りを笑わせるのが大好きでした。「カバ子」というあだ名をつけられて、光浦さんを含む仲良しグループに無茶ブリをされたり、イタズラを仕掛けられたりしていました。あるとき、彼女がトイレから教室に戻ってくると、机が校庭に出されていました。教室は3階にあります。そのまま大久保さんは大急ぎで机を取りに行き、教室に戻ってきて一言。

 「机を拾ったんだけど、交番に届けたほうがいいかな?」

 教室は明るい笑いに包まれました。これは決していじめではなく、マスコットガール的な存在だった自分に対して、みんなが次々にちょっかいを出してくれていたのだ、と大久保さん本人は振り返っています。