実は一人コントが得意
バカリズムさんは、2014年に「素敵な選TAXI」で連続ドラマの脚本を初めて担当して以来、「黒い十人の女」「住住」でも脚本を手掛けてきました。
いまや芸人としてだけでなく、脚本家としてもテレビ界で欠かせない存在になりつつあります。
バカリズムさんというと一般的には、「トツギーノ」という謎のフレーズを繰り返すネタや、都道府県をどうやって持つかを解説するネタなど、フリップを用いたピン芸を得意としている印象が強いかもしれません。
しかし、実際には、フリップを使わないストーリー性のある一人コントのほうがレパートリーとしては多く、単独ライブでは主にそういうタイプのネタを演じています。
特異な状況に陥った人間の微妙な心理の変化を描いたコントや、理詰めで議論を進めて相手を追い込んでいくコントなどには、日常にあるささいな違和感も見逃さないバカリズムさんならではの感性が光っています。