芸人としての日村さんの天才さ

 日村さんはいわゆる「不細工キャラ」扱いされることも多いのですが、内面は驚くほど二枚目です。

 意識して格好つけているというよりも、普通にしていてもなぜか妙に格好良く振る舞ってしまう、という生まれながらのナルシストなのです。

 それなのに自分に酔ったようなところはなく、あくまでも他人に対しては優しく接する、というのもナルシストには珍しいタイプ。

 ケンドーコバヤシさんをはじめ、日村さんの人柄に魅了されて仲良くしている芸人は大勢います。

 そして、芸人としての日村さんは誰もが認める天才。

 なにげない普通のせりふでも、日村さんがしゃべると妙に面白くなってしまう、というところがあるのです。

 落語の世界で言うと「フラがある」という状態。

 プライベートで海外に行って、何もしていないのに外国人から「アー・ユー・コメディアン?」と尋ねられたこともあるそうです。

 まさに天性のコメディアン。こういう才能を持っている人はお笑い界広しといえどもそれほど多くはありません。

 さらに、日村さんには失敗を恐れず全力で目の前の課題に向かう真剣さがあります。