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おかずクラブに学ぶ 社会を生き抜く「愛されるチカラ」

2016年3月20日

絶妙なバランスの親近感でお笑い界の新時代を切り拓く

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 女性芸人の中でいま最も勢いがあるのは、何と言ってもおかずクラブの2人でしょう。ぽっちゃり体型のゆいPさんと、おかっぱ頭のオカリナさん。2人はネタ番組でコントを披露したのをきっかけに人気を呼び、瞬く間にテレビ出演の機会を増やしていきました。3月11日放送のスペシャルドラマ『天才バカボン~家族の絆』(日本テレビ系)では、オカリナさんはバカボンの役で出演。芸人の枠を超えてその活動範囲はどんどん広がりつつあります。女性芸人の世界では、ハリセンボン以来、久々に現れた大型ルーキーだと言ってもいいでしょう。この2人はなぜこんなにも多くの人に愛されているのでしょうか?

 テレビの世界で人気を保つためには、単に面白ければいいというものではありません。面白い芸人なら他にもたくさんいます。彼女たちがここまで一気に支持を伸ばすことができたのは、それ以外の部分でも優れたところがあったからです。それは、絶妙な「親しみやすさ」だと思います。

 女性芸人というのは、モデルや女優などの他の分野の女性タレントに比べると、体を張ったキツい仕事も受けなくてはいけません。時には、「ブス」「デブ」などと罵られたりして、一般社会なら確実にセクハラ、パワハラと見なされるようなひどい扱いを受けることもあるでしょう。ただ、最近では、そういう露骨なケースは目に見えて減ってきています。なぜなら、多くの視聴者がそれを望んでいないからです。特に、今のテレビではどの時間帯でも、女性の視聴者の目を意識して番組が作られています。女性が過剰に虐げられるような演出は、たとえバラエティ番組でも極力避けられるようになっています。

 そんな時代において求められる女性芸人の役割とは、まず何よりも身近に感じられるということです。自分たちの会社や学校にもこういう人いるかも、と思わせるような親しみやすさが必要なのです。おかずクラブの2人は、それぞれ愛嬌があり、自然に親近感がわくようなキャラクターを持っています。

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ラリー遠田
ラリー遠田
作家・ライター/お笑い評論家。執筆、講演など多方面で活動。お笑いオウンドメディア「オモプラッタ」の編集長を務める。「イロモンガール」(白泉社)の漫画原作、「なぜ、とんねるずとダウンタウンは仲が悪いと言われるのか?」(コア新書)など著書多数。
ウェブサイト:ラリー遠田公式サイト
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