トイレに落とす程度なら問題なし

 これまで待ち望まれてきた防水・防塵対応も実現している。防水・防塵性能はIEC(国際電気標準会議)やJIS(日本工業規格)で保護級等が定められているが、iPhone 7は「IP67」。この定義によると、iPhone 7/7Plusは「完全防塵」で「30分間の水没に耐えられる防水性能」ということ。

 つまり、シャワーなどの日常生活では問題なく使えることになる。トイレで水没やコーヒーをこぼすようなことがあっても、問題なく使える可能性が高いだろう。

 ただし、防水機能は使用しているうちに劣化するもの。「水濡れによる故障は保証の対象とはなりません」とAppleのサイトに明記されているので、あまり過信は禁物だ。

カメラ機能向上、価格は安価に

 また、カメラ機能も確実に向上している。iPhone 7にも、これまではPlusにのみ搭載されていた光学手ブレ補正機能が加わった。

 さらに7Plusにはデュアルカメラシステムが搭載されており、デジタルズームを使えば、写真なら最大10倍、ビデオなら最大6倍のズームで撮影できるようになった。うまく撮れば、デジタル一眼レフ並の写真も可能ということになる。Instagramなどに掲載するための写真を撮るのが日常という人には、手軽に美しい写真が撮れるiPhone 7/7Plusは「買い」ではないだろうか。

 なお、iPhone 7のSIMフリーモデルの価格は税別で32GBが7万2800円、128GBが8万3800円、256GBが9万4800円。7Plusは32GBが8万5800円、128GBが9万6800円、256GBが10万7800円だ。現在の為替を反映してか、前モデルのiPhone 6s/6sPlusの発売当初の価格から大幅に下がっている。

 女性にうれしい機能が多数加わったiPhone 7/7Plus。これまで躊躇してきたという人も、この機会にiPhoneデビューを考えてもいいかもしれない。

文/高橋暁子