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育児が女性活躍のネックにならない会社とは

2016年6月1日

バクスター 育休復帰後2カ月で執行役員就任

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日本は第一子の妊娠を契機に6割が職場を去る、働き続けにくい国である。一方、大手企業では、両立支援制度の拡充で女性の雇用継続が容易になったものの、女性管理職がなかなか増えないという課題もある。そこで今回は、育休復帰2カ月後に事業部長に就任したバクスター執行役員の大櫛美由紀氏に登場してもらい、どうしたら女性の活躍の場が拡大するのか、自身のキャリアを振り返りながら話をしてもらった。

復帰直後に成長が期待される新設事業部を任されて

――現在、大櫛さんが統括している「ホスピタルプロダクト事業部」とは、どのような部署なのでしょうか。

大櫛美由紀執行役員(以下、大櫛):ホスピタルプロダクト事業部では、主にサージカルケアといって手術に使用するさまざまな製品を扱っています。2011年に主力製品の吸入麻酔薬を、2014年には局所止血材を医療機関向けに販売し始め、多くの医療従事者の方々から好評をいただいております。今後、成長が期待される分野として、2015年1月から単独の事業部として発足、事業部長に任命されました。現在、MRやマーケティングをはじめ、総勢60人強を束ねています。

――入社されたのは4年前ですね。

大櫛:前職は、コンサルティングファームで6年間コンサルタントとして製薬の分野を担当していました。さまざまな製薬会社をみるなかで、どの会社も「患者のため、社会のために何ができるか」というミッションを強く持っていることに共感し、製薬業界に深く携わってみたいと思いました。そんなとき、当時の社長から、「会社全体の戦略を練るストラテジーの部門を作る予定だが、一緒にやらないか」と誘われ、ストラテジーの責任者として入社しました。2013年4月からは、MRやマーケティング向けのスキルを磨くトレーニングを実施するコマーシャルトレーニング部ディレクターを兼任し、MRおよびマネージャー育成に注力してきました。

――20代、30代では、どのようなキャリアを積んでこられたのですか。

大櫛:大学卒業後は、PR会社でキャリアをスタートしました。多くの女性社員が活躍し、手を上げればどんどん仕事を任せてもらえるオープンな環境でした。おかげで、若いうちからたくさんの体験を積むことができ、仕事の楽しさを知りました。ここでの経験が私の礎になっていますね。その後、証券会社に転職し、夫のNY転勤に帯同するため、退職しました。渡米1カ月後に証券会社のNY支社に入社、31歳の時にコロンビアビジネススクールでMBAを取得した後、コンサルティングファームに入社しました。コンサルティングファームで学んだ価値観は、今でも自分の軸となっていますね。

――女性エグゼクティブのキャリアの軌跡を伺うと、必ずあるのが、20代の初期キャリアの段階で仕事を任された経験と成長実感、そしてひと皮むけるような修羅場体験ですが、大櫛さんもそうなんですね。どのような仕事の価値観を獲得したのでしょうか。

大櫛:マネージャーになりたての頃は、大きな責任感から臆する気持ちが強かったのですが、毎年開催される「Value' Day」(世界中の社員が「自分の価値は何か」を議論する日)にて、普段会う機会のない同僚たちと深く話すうち、プレッシャーや悩みを抱えているのは自分だけではないと知りました。また、ディスカッションを重ねるなかで、リスクを取ることに恐れていた自分に気付いたんです。リスクを取らなくては成果も出ません。コンサルティングファームでの経験は、様々な気づきを私に与えてくれました。バクスターでホスピタルプロダクト事業部長を任された時のビジョン作りにも、コンサルティングファームで得た価値観を生かしています。

横浜国立大学卒業。日興コーディアルグループ(現SMBC日興証券)でコーポレートブランドマネジメントや社内コミュニケーションなどの広範囲にわたる業務に従事した後、2005年米コロンビアビジネスクールで経営学修士(MBA取得)。同年マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、国内及び外資系製薬企業を主なクラインアントとコンサルティングに従事。2011年バクスター入社。新設のストラテジー部門の責任者に就任。13年コマーシャルトレーニング部ディレクター兼任。15年より現職

――どのようなビジョンでしょうか。

大櫛:ふたつあります。ひとつは、「Be Professional」。ひとりひとりが成果にこだわり、与えられた業務に対し責任感をもって、プロ根性でやり遂げる。もうひとつが、「collective success」。全員で力を合わせ、互いに学びあい、一人ひとりの成長を組織全体の成功につなげるということ。まだまだビヘイビアとして強化しなければいけないところもありますが、あるべき姿勢は事業部のみなさんに理解してもらえていると感じています。皆で何ができるかを常に話し合いながら、引き続き、数字を達成できるように意識を高めていくつもりです。そのためには、売上だけでなく、そこにつながる要素を指標として明確に定め、しっかり見ていく。そうした仕組み作りが大切だと考えています。

――大櫛さんは、現在、1歳のお子さんの子育てをしながら、責任のある立場を担っています。仕事と子育ての両立はいかがですか。

大櫛:14年4月に長男を出産し、2月末から約8カ月間、産休・育休を取得し、同年10月に復帰しました。復帰直後に「2カ月後から事業部長をやってみないか」との打診を受けましたから、びっくりしました。

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Profile
麓 幸子
麓 幸子
日経BPヒット総研所長・執行役員
1962年秋田県生まれ。1984年筑波大学卒業。同年日経BP社入社。2011年12月まで5年間日経ウーマン編集長。2012年よりビズライフ局長に就任、日経ウーマンや日経ヘルスなどの媒体の発行人となる。2014年より現職。
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