その症状は、交換神経が高まっているしるし

 スマホやPCのブルーライトは、交感神経を刺激すると言われています。また、スクリーンを見ている際に起こる無呼吸状態や、浅い呼吸も同様の作用をもたらします。

[引用]この状態では心拍数が上がり、満足感が不足、そして太古の昔の「闘うか逃げるか」という反応に伴う身体活動のために、体が備えるのです。

 つまり、スマホのせいでストレスや不安感が助長されている可能性大ということです。ブルーライトや無呼吸状態によって交感神経が高まると、体は「闘うか逃げるか」の状態になります。その結果、体がこわばり、緊張状態が続くのです。これは、体にとって負担です。さらに、神経が高ぶっている状態では、衝動でしか行動できず、複雑な課題の対処が難しくなります。

[引用]「闘うか逃げるか」という状態では、私たちの体は衝動や強迫観念に左右され、また、過剰摂取しやすくなります。この状態では、空腹感や満腹感の自覚が普段より弱くなります。食べ物から情報まで、それが手に入る最後のチャンスであるかのよう、目の前にあるリソースはなんでも手を伸ばそうとします。こうして私たちは、メール、SMS、メッセージが来ていないか、何度も何度もスマートフォンを取り出しては確認することになるのです。
(同上)

 これも先ほど述べた悪循環の原因の一つです。また、「闘うか逃げるか」の状態では、外からのあらゆる刺激に翻弄され、集中力も続きません。

 仕事では「闘うか逃げるか」状態、という人は、スマホの使用がさらにそれを悪化させているかもしれませんよ。