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 米国で行われたある調査(*)では、50%の回答者が離職した理由が「上司から離れるため」と答えています。部下の提案を聞くことよりも、抑圧し、指図する方を好む上司に当たってしまった時、どういったアプローチが適切なのでしょうか? 一方的な関係性だとフラストレーションが溜まる一方です。

 しかし、あきらめるにはまだ早すぎます。99UライターDavid Marquet(デイヴィッド・マルケイ)は、まず上司の意見を変えるのではなく、意見を聞き入れてもらうことを目的にすべきだと言います。どちらの意見を採用するかというエゴのぶつかり合いになってしまっては問題を解決するどころか、状況を悪化させてしまうからです。

上司に意見を聞いてもらうための4ステップとは?

 Marquetは抑圧的で聞き耳を持たない上司に意見を聞き入れてもう唯一の方法があると言います。それが以下の4つのポイントを抑えることです。

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[引用]
1. どちらに転んでも上司の判断に同意できると感じるトピックを選ぶ
2. 上司の忙しさや緊張によるストレスが少ない時を見計らう
3. 上司がどんな選択をしてもそれに同意し、サポートすることを伝え、安心させる
4. 判断を下す前に上司に自分(もしくはプロジェクトチーム)の考えを聞きたいか尋ねる
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 どれも、些細なことのように思えますが実はそれぞれが明確な役割を持っています。次は1~4の行動の意味をそれぞれ解説していきます。

1. 挑戦的な姿勢はNG

 Marquetによると抑圧的な上司が守ろうとしているのは自分の権力です。そして彼らはそれに対する挑戦的な姿勢をとても嫌います。

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[引用]ここでのポイントは権力争いの可能性を排除することです。上司の判断に疑問を呈することは、多くの場合、権力に対する挑戦として取られます。
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 1でやっていることは、あなたが上司に対して「挑戦的な態度を取るつもりはない」ということを示すための準備です。そのためには、上司がどんな判断を下しても自分が率直に同意できるトピックを選ぶ必要があります。

2. ストレスが大きい時はNG

 上司に限らず誰でも、ストレスが大きくなると物事に対して寛容でなくなり、抑圧的な態度をとりがちになります。

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[引用]忙しさや緊張が募ると、私たちは冷静さを失い、周囲の意見を聞く余裕がなくなり、「間違った答えやずさんな考え」への許容度が低下します。あなたにも、上司にも起こることです。[上司に聞く耳を持ってもらうための努力は]こういう時はなるべく避けましょう。
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 こうした時に相手の寛容な態度を引き出すのは難しくなります。ぶつかる原因ともなるのでこういった時は挑戦しないこと。