「働き女子の味方! 目からウロコの仕事ハック」では「アイデアを実現するためのカリキュラム」の提供を目的としたブログ99Uの 記事を紹介してます。仕事に関するさまざまなノウハウを取り上げた本サイトでは仕事効率化、モチベーション、失敗の対処法、メール術、体調管理など幅広い テーマをカバー。仕事にまつわる様々なテーマを学問的な知見を交えながら分かりやすく解説。常識を覆すユニークな視点で書かれた記事が魅力です。

 テクノロジーは私たちの産業、日常生活を飛躍的に発展させました。あらゆることがコンピューター処理されるようになり、私たちの日常はいまやとても便利で快適なものになっています。

 しかし、あらゆることが高速化、効率化されていく中でひとつ見落とされていることがあります。それは「一見非効率なアナログ作業も力を発揮する」という事実です。身体を伴う作業は、ものごとに対する感覚を喚起し、深い思考を促すという点において、重要な判断をする上では必要不可欠です。

 時代を象徴する作家スーザン・ソンタグは、1992年に行われたあるトーク(*)で書く行為について興味深い考察を行っています。

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[引用]私がまず原稿を書く時は、手書きをしてからタイプします。初稿は必ず手書きでないといけません。私にコンピューターの話はしないで下さいね、それがいかにすばらしいかは分かってますから。私の書き手の友人でアングロ系とキューバ系の血が混ざっているギリェルモ・カブレラ=インファンテは「コンピューターはエンターテイニング過ぎるから使いたくない」と言っていました。一部の作家が頑なにコンピューターを拒むのはなにもマゾヒズムからではなく、書くプロセスがゆっくりの方がいいからです。少なくとも私はそのように考えます。やはり手の感触がある方がいいし、他のことに邪魔されずただ考えることができるのがいいのです。
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