デキることに固執しすぎると仕事の本質を見失ってしまう

 「仕事ができる、できない」という価値基準は、あなたの実際の仕事のできを妨げます。

 「私って仕事ができない…」なんてことばっかり考えている人が、目の前の仕事に打ち込めるでしょうか? おそらくこのコンプレックスを抱えている人は自分の能力を100%発揮できません。

 また、「デキ女」願望を持っている人は、人の価値も「仕事ができる、できない」という基準で決めてしまいます。つまり、「仕事ができない人」に対して聞く耳を持たなくなったり、働きかけをやめてしまうのです。それは仕事において最も重要とも言えるコミュニケーションに弊害をもたらします。

本当にできる人は、自分の仕事のデキなんて気にしていない

 仕事は個々の能力の高さ以上に、お互いが歩み寄り、双方の信頼関係を深め、助け合いながら目的を達成しようとする姿勢が重要です。こうしたチームワークを生み出すことができる人は本当に仕事ができる人だと思います。

 実際、いかにも「仕事がデキそうな人」(また同様に、いかにも仕事がデキなさそうな人)って一緒に仕事しづらいですよね? 実は安心して、ざっくばらんにものが言える人の方が理想的。それはつまり信頼できる人のことです。仕事ができない人の方がいいと言っているのではありません。「自分の仕事のデキ」をひけらかしたり、自分の仕事のデキなさを隠したりする必要がない人がいいと言っているのです。