行き詰まった時こそ「ぼんやり」すべき

 ぼんやりしている時こそ、脳はそれまでに集めた情報をリンクさせアイデアを生み出すのです。なので、難しい局面に直面している時こそ、「休んでなんかいられない!」なんて言っていてはダメです。リラックスし、特に何かに集中するわけでもなく自由に思考してみてください。必要があればデスクから離れ、散歩をしたり、お茶を飲んだりしてみましょう。単純作業に切り替えるだけでも効果があるようです。

 私たちの多くは、無意識に緊張状態で仕事をしています。つまり、リラックスしている時に発揮されるひらめきの力を十分発揮できていないのです。仕事の領域ではまだまだ「休憩」や「リラックス」することの重要性が理解されていません。しかし、休憩することこそが効率のよい仕事につながります。Gottschalk博士が指摘するように、無理にアイデアをひねり出しても意味がありません。

[引用]頭は痛めつけても効率良く働かない。大切に扱い、尊重しなくてはいけない。集中は大事だ。しかし、休憩も取らなければいけない。
(Marla Gottshchalk 「One Smart Way To Solve Tough Problems: Don't Bully Your Brain」、2014年)

 仕事であえて「ぼんやり」してみてください。こまめに休憩を取ることも重要です。ひらめきがあるだけでなくストレスも軽減されるはずです。

文/相磯 展子

この連載は、毎週木曜日に公開。下記の記事一覧ページに新しい記事がアップされますので、ぜひ、ブックマークして、お楽しみください!
記事一覧ページは⇒相磯展子の「目からウロコの仕事ハックnew」