もちろん、誰もが努力が報われることを望みます。しかし、先にある「ご褒美」だけをモチベーションにすることには限界があるのです。『Why We Write:20 Acclaimed Authors on How and Why They Do What They Do』』(Meredith Maran著)の中で、作家Jane Smileyは次のように述べています。

[引用] 「自分の仕事が賞賛されたことは何回かある。しかし、こうした賞賛は幻想に過ぎない。賞を手にしたいという欲求があるとうまくいかない。『私のキャリアはノーベル賞を受賞してはじめて価値あるものになる』という考え方には無理がある。それは誤った認識だ。本を書くプロセスから自分のキャリアの価値を見出せなかったらなんて悲しい人生だろう。私がキャリアについて考える時、いつも『好奇心』に立ち返る。周りを見渡して『全部つまらない。これ以上やっても面白いと思えることはもうない』と思ったら、私のキャリアは終わりを迎えたことを意味する。自分の好奇心の強さは、地球で過ごす日数を上回る必要がある。」

 仕事が進まない時、無理に集中しようとしてもうまくいかないことは多々あります。そんな時は失敗、不安、そしてここでは取り上げませんでしたが、あらゆる誘惑など、自分の集中を妨げるものを取り除き、フィードバックをもらう、自分の好きな仕事をするなどより集中できる状況づくりを試みましょう。

 集中して仕事に打ち込むために、みなさんも「フロー」の条件を意識しながら仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか?

文/相磯 展子

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