自分をハッピーにしてくれる仕事をしよう

 ヴィクトーレは教鞭に立つ際も学生に同じことを教えています。もっと若い頃にこんな教育を受けていたら私たちの価値観はどれだけ違っていたでしょうか? 私たちの教育システムは、「報酬(良い成績、先生からの評価、志望校への推薦など)を得るための努力」という概念が当たり前のように教えられています。そしてこの考え方は仕事にも適応されているのです。しかし、満足感が外からしか得られないもの(報酬、評価)である限り、いつまで経っても私たちはそれを十分だと感じることができません。

[引用]私は学生に難しい課題を1週間で完成させるよう指示する。次の週、授業に行き、学生たちが課題を壁中に展示している中で「課題については話しません。今日は違うことをやります」と言うと、学生が動揺するわけだ。そこで私はこう聞く。「なぜこの課題をやったのか?」。楽しいからやったのか。自分がハッピーになれるからやったのか。「よくやった」というお褒めの言葉のためにやったのか。承認を得るためにやったのか。認められたいと思っているのだろうか。認められたいと思って仕事をするのは間違った動機だ。なんらかの報いを求めて課題をやるのも間違った動機だ。

 仕事についても同じ質問が可能です。確かに、生活をするためには仕事は必要不可欠です。しかし、一旦その「現実的」な視点を横に置き、この質問について考えてみてください。あなたはどういうモチベーションで仕事をしていますか? 少しでも仕事から喜びを得ていますか? 得られていないのならどうするべきでしょうか? 仕事から喜びを得ることを第一目標にした時、あなたの働き方はどう変わるでしょうか?

 ヴィクトーレは動画を次のように締めくくっています。「自分をハッピーにしてくれる仕事をすべきだ。なぜならそれが周囲をハッピーにするからだ」。

*動画 「いますぐ結果がほしいって?

文/相磯 展子

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