1. 「相手の評価は自分ではどうしようもない」ということ自覚する

 ライフコーチのMarie Forleo(マリー・フォーリオ)も指摘するように、「人が自分をどう見ていて、どのように感じているかを変えたいと思うことはまさにクレイジーなこと」。(*)まずは周囲と自分を切り離しましょう。

 そもそも周囲の評価があなたにとって、プラスかマイナスかも分かりません。またそれは時と状況によって変化していくでしょう。他者の意見にいちいち振り回され、常に不安や自己嫌悪、自信と満足感の波を上がったり下がったりするだけでは、いつまで経っても前に進めません。

 周囲と自分の意見が違うことは当然であること。そして、あなたがいくら努力してもその仕事を認めない人もいることを覚えておきましょう。

 そう考えると、「他者を満足させるための努力」がいかに的外れかが見えてきます。

2. 一旦周囲の評価を切り離し、自分が自分の仕事をどう見ているかを判断する

 仮想の”他者”を満足させるための基準は、たいてい現実的なものではありません。それに到達できず不安・不満を感じるのは、ある意味当然かもしれません。そんなとき、視点の中心を”自分”に戻すことはとても重要です。「私から見たらこの仕事はひとまずよし」と言い切ってみること。それができて初めて自分の状況を客観視し、前向きな改善ができるのです。また、自分の働きぶりに対する自分なりの評価を認識するだけで、他者の意見はさほど重要ではなくなってきます。

 なにより、この視点のシフトだけで受動的な態度から能動的な態度へとシフトすることができます。外から見る限りは同じことをやっているように見えますが、内心仕事に圧倒され、状況の言いなりになることもなくなるのです。

 自分自身に基準を置くことで余裕ができ、自分の仕事ぶりがより客観的に見えてきます。そして、自分の仕事のどこが評価でき、どこがまだ伸びる余地があるかを自分で気づき、変えていけるようになるのです。