集中力を持続するためには

 Kambが特に集中を維持するために気を使っていることは、メールを見ないことです。朝一番に大事な執筆作業を2、3時間行うKambは、それが終わってからしかメールを確認しないと言います。

[引用]自制心が働いている時は、朝の執筆作業が終わってからしかメールをチェックしません。なぜならたった一通のメールで「慌ただしい仕事」に没頭してしまい、せっかくの朝が台無しなってしまうからです。いろいろなことに気を取られてしまう前に一番大事な作業(それはたいてい記事や本の執筆)を済ませておくために、朝はメールをブロック(はじめからメールアプリをスマホに入れないなど)するようにしています。

 私たちはメールや細かいタスクなど一番労力の少ない仕事から手をつけようとしますが、それでは一向に大事なことに手が回らなくなってしまいます。環境が静かになるまで待つよりも、Kambのようにしっかりと環境づくりをし、一番大事なことから手をつける方が賢明です。

 また、集中力をアップさせたいのならなるべく意志力に頼らないこと。刺激に反応することを我慢するのは限界があります。それよりも、必要のない判断をしなくて済むように仕事の領域は極力シンプルにしておきましょう。

 冒頭で紹介した記事(*)でRaoは、「判断疲労」(例えば、タスクからタスクへ移ることはかなりの判断疲労を伴います)を軽減するための5つの方法を紹介しています。

[引用]
1. 集中力を妨げるアプリは削除する
2. ソフトウェアやブラウザ拡張機能を活用し、集中を邪魔するサイトなどをブロック
3. コンピューターのデスクトップ、スマホのホーム画面は極力シンプルに
4. 毎日数時間携帯の電源を切る
5. 決まったスケジュールに従う(毎日同じ朝ごはんを食べる、同じ朝の習慣を行うなど)

 みなさんいかがでしたか? 集中力を保つには自分の仕事環境を極力シンプルで、邪魔のない場所にすることが非常に重要です。今の環境を見回してみてください。どんな刺激があなたの集中力を損なわせていますか? メール、アプリ、ソーシャル・メディアなどあなたにとって刺激になるものを積極的に取り除いていきましょう。それだけで、格段に集中力がアップするはずです。

文/相磯 展子

この連載は、毎週木曜日に公開。下記の記事一覧ページに新しい記事がアップされますので、ぜひ、ブックマークして、お楽しみください!
記事一覧ページは⇒こちら