しっかり断ることも大事

 そして最後に大事なポイントは、そもそも忙しさを軽減する努力をするということです。特にまじめな人や周囲の期待に答えようとする人ほど、仕事が断れないもの。しかし、しっかり「断る」ことも仕事の大事な側面なのです。

 「断ること」の大切さを主張しているのはライフ・コーチのMarie Forleo(マリー・フォーリオ)。Forleoは自身のライフコーチングチャンネルMarieTVで次のように語っています。

[引用]私は「イエス」というよりも遥かに多く「ノー」と言っています。いつも何かしら断っています。受信箱にメールがきても見なかったり、電話を無視したり、自分自身にも「ノー」と言ったりもしています。ここまでやるのは、いっぱいいっぱいになってしまうことが直接不安、さえない仕事ぶり、そして膨大なやりかけのプロジェクトにつながることが分かっているからです。
(MarieTV「How To Do It All: My Unconventional Advice to Fit It All In」より)

 Forleoいわく、すべてをやろうとすること自体が間違っているのです。それをやろうとするだけ無駄な不安や焦りが募ります。「仕事を断る」という一見大胆にもうつるこのアプローチにはそれなりの理由があります。

[引用]私が実に多くのことを断るのは、自分のプライオリティーが極めてはっきりしているからです。長年の経験が教えてくれたようにプロジェクト、ミーティング、それがなんであれ、たった1時間、数時間、数日だけで終わるということはまずありません。つまり、すべての仕事が最初の予想よりも多くの時間と労力を要するのです。
(MarieTV「How To Do It All: My Unconventional Advice to Fit It All In」より)

 私たちはより多くの仕事をやった方が良いと盲目的に考えがちですが、十分な時間がある中で仕事ができる環境づくりをすることが非常に大切です。

 いかがでしたか? 焦りに飲み込まれそうになったとき、まずはこの記事で紹介されている3つのステップを実践してみてくださいね!

文/相磯 展子

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