まったく新しいことに挑戦し、楽しもう

 とは言えどんなことをすればよいのでしょうか? 答えは簡単。それが絵を描くことや歌うことであれ、今までずっとやってみたかったことをやればいいのです。ただし、得意なことではなくやったことがないことに挑戦することがポイントです。それは例えば以下のようなことかもしれません。

[引用]
・ライターであればドローイングを描くことやデザインをすることかもしれない。
・視覚芸術に従事しているアーティストであれば、プログラムを書くことかもしれない。
・楽器を弾く人であれば、歌うことかもしれない。

 楽しむことを忘れないでください。プロセスを楽しめると前に進む勢いが生まれます。クロストレーニングはとにかく前に進むことが目的です。その時その時の結果に固執せず前に進み続けられることはどんな領域でも大きな強みになります。落胆せずに目標に向かい続けることは、なにかを達成する上では非常に重要な姿勢です。

[引用]この機会を子どものように遊ぶチャンスと捉えよう。楽しもう。そして、一番大事なことは結果にあまり固執しないこと。すべてのクリエイティブなタスクがそうであるように、大事なのはプロセスなのだ。

取り組むことに迷ったら

 取り組むことが思いつかない人はラオが勧めるチャレンジに挑戦してみてはどうでしょうか? それは毎日決まった文字数の文章を書くこと。紙とペン、もしくはパソコンがあれば誰でもできます。

[引用]私が個人的にやっているチャレンジは毎日1000ワード書くこと。雨だろうが、晴れだろうが、二日酔いだろうが、しらふだろうが毎日書いている。この習慣は私の人生を変えたと言っていい。

 ラオが毎日1000ワード書き続けることでなにを得たのでしょう。「1日1000ワードの習慣が私の人生をどう変えたか(結果よりも行動が大事な理由)」(*)と題された投稿の中でラオは継続的になにかを続けることの最大の利点についてこう語っています。

[引用]毎朝起きてとりあえずキーボード叩く。書いた文章のほとんどは使えないものばかり。今でもそうである。しかし、ダメな文章(それは最初の200ワードだったりする)を書き進めていくと、宝にありつけるのだ。

 素晴らしいものを生み出すには、ダメなものも一定数生み出さなくていけないのです。私たちの多くは完璧を目指そうとし、上手くいかないと落胆してすぐにやめてしまいます。完璧であることや、結果を求める人にとって「できない自分」と向き合うことは大きなチャレンジです。そこでものごとを推し進めるエネルギーやスピード感が急速に失われてしまいます。だからこそ子供のようにプロセスを楽しみ、結果には無頓着でいることが重要なのです。