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【西森路代考察】とと姉ちゃん「雑用問題」と、職場の男女共存

2016年6月6日

男性と女性が尊敬し合って仕事をするのは無理?

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朝ドラ「とと姉ちゃん」に夢中! という人、いるのではないでしょうか。タイピストとして商社に入社した新人・とと姉ちゃんから目を離せずにいたら、気になるエピソードが展開されました……。ライター・西森路代さんが考察します。

 先週(5月30日~6月4日)のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のストーリー展開には、ツイッターなどで賛否両論の意見が見られた。

 物語は、商社にタイピストとして入社した「とと姉ちゃん」こと常子(高畑充希)が、まだ新人で満足にタイプの仕事ができないため、早乙女(真野恵里菜)をはじめとした浄書室の女性たちから仕事を任せてもらえず、さらに、常子が、男性社員から頼まれた雑用の仕事を個人的に受けてしまったことで、部内の女性たちと亀裂が生まれてしまうというものだ。

 こう書くと、単に女性社員が意地悪なだけに思えるが、構造は単純ではない。常子に仕事を頼む男性社員たちも、決して社会人として正しい行動をしているとは思えないからだ。

 初めて常子が男性社員から頼まれた「雑用」の内容とは、翌日の会議で使う書類の整理をし、そのついでに(確かにその男性は「ついでに」と言ったのだ)机の整とんをし、資料の清書をするというものだった。「明日の4時前に」と言われ、常子は会社でその仕事を終えることができず、家に持ち帰り一睡もしないで仕上げて持っていく。

 しかし、仕上げた資料を男性社員のもとに届けると、男性社員はお礼どころか「用が済んだなら帰りたまえ、邪魔だ邪魔だ」と言う。別の日も、頼まれた資料を仕上げて届けると、男性社員は常子の説明を聞くこともなく「いいから置いといてくれたまえ」と感謝しなかった。

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Profile
西森路代
西森路代
ライター/人気事象評論家。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣社員、編集プロダクション、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。主に、アジアのエンターテインメントや女子、人気について執筆。共著に「女子会2.0」(NHK出版)、著書に「K-POPがアジアを制覇する」(原書房)がある。TBS RADIO文化系トークラジオ 「Life」にも出演。
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