「酒」を扱うドラマが話題に

 テレビ東京の注目の枠である土曜ドラマ24で4月9日からスタートする戸次重幸さん主演の『昼のセント酒』も、「明るいうちからの“銭湯”と“酒”」そして「背徳感のなかで味わう至福の瞬間」を描いたドラマです。

 このドラマは、土曜ドラマ24で人気の『孤独のグルメ』の作者である久住昌之さん原作で、「ひとりグルメ」から、「ひとり風呂」「ひとり飲み」の楽しみを描く作品になるようです。バラエティの「酒」が、コミュニケーションによる素顔を見せるものだとしたら、このドラマの「酒」は、「孤独のグルメ」に続いて、一人の気楽さを描くものになりそうです。

 テレビ東京の系列であるBSジャパンでは、すでに月刊コミックゼノンで連載の新久千映さん原作の漫画をもとに『ワカコ酒』というドラマが放映されており、海を渡った韓国でも『私に乾杯~ヨジュの酒』というタイトルでドラマ化されています。韓国では、女性が外で一人でお酒を飲むという習慣がありません。そのため、ヒロインが仕事の後に一人おうちでお酒を飲み、ちょっとぜいたくな時間を提案するコンセプトになっています。

 物語の中のお酒というと、映画の世界でも、『俳優 亀岡拓次』では、ひとり飲みの良さが描かれています。この映画で主演を務めるのは、『昼のセント酒』の主演の戸次重幸さんと同じTEAM NACSのメンバーである安田顕さん。脇役専門の俳優である安田さん演じる主人公が、映画やドラマのロケ先で、ひとりでふらっと酒場を訪れ、そこで出会う悲喜こもごもを描くことも魅力のひとつになっている作品で、見ていると、一人でどこかの酒場に入るドキドキを体験してみたい……と感じました。