意外と見過ごされがちな「家族手当」「扶養手当」

 さらに、これも意外と見過ごされがちですが、会社によっては、税法上の扶養家族がいる場合に「家族手当」や「扶養手当」などが支給されるケースがあります。

 本来、妻が正社員であれば、こうした手当をもらうことはできませんが、産休や育休を取っている期間に税法上の被扶養者となるような場合は、支給対象とする会社もあるので、夫の会社の就業規則等を確認してみることをおすすめします。

 実際に、夫の社内制度をうまく活用して、年間20万円程度の家族手当をもらえた、という方もいらっしゃいます。ただし、会社のルールによっては、申請以後の月だけを対象とし、うっかり申請を忘れていたとしても遡って支給はしない、という場合もあります。

 こうした制度は、会社ごとに大きく異なります。夫婦それぞれの会社で、どのような制度があるか早めに確認をして、対応を検討しておくと安心といえるでしょう。

文/佐佐木由美子 写真/PIXTA

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